-寄生成分の重要性-

寄生成分が大きいと測定結果に大きな変化をもたらします。測定器と被測定物との間に生じる寄生成分(配線の抵抗やインダクタンス、また配線間・対接地間の静電容量や抵抗)や測定ソケットやプローブが持つ寄生成分等が主に大きなものとしてあります。
寄生成分を0にする事は不可能ですが、FAT Probeではこの寄生成分のばらつきを可能な限り小さくする事に取り組んでいます。

2008年8月

 

試験回路上の寄生成分
■試験回路上の寄生成分
CPL
■寄生成分のバラつきを抑えつつ、複雑なプローブ配置も可能としている

試験回路上に寄生成分が存在する事で、様々な弊害が生じる。例えば抵抗(R)やインダクタンス(L)の成分は測定スピードに影響が生じてしまう。キャパシタンス(C)の成分は測定結果にリンギングとして現れる場合もある。
寄生成分が与える影響を下記に示す(SPICE:Simulation Program with Integrated Circuit Emphases結果)
寄生なし
図1:寄生なし(寄生成分Ld, Lsが1nHのみの場合)
この状態が理想的な設定


 Ldのみに寄生あり
図2:Ldのみに寄生(Ld=300nH, Ls=1nHの場合)
Lsのみに寄生あり
図3:Lsのみに寄生(Ld=1nH, Ls=300nHの場合)

 両方に寄生あり
図4:Ld, Ls両方に寄生(Ld/Ls=150nHの場合)
この状態が最も現実の測定に近い設定

FATProbeの寄生成分


実際にFAT Probeのシステムを用いて測定を行い、SPICEと結果を比べてみました。結果は79nHと判明。
さらにティアテックでは、テストフィクスチャの回路改善など常に改良を重ね、より良い測定環境を実現できるように取り組んでおります。

(上記結果は参考値であり、保証するものではありません)

 波形
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